独り言日記

日々の悩みや迷いなど、独り言のように書いてます。

いじめと環境保護について 絵本を読んで考えさせられる

アカネちゃんとなみだの海を娘と読みましたが。1992年に発行された本ですが、いじめ、子供の成長、地球環境について書かれている部分が現在の悩みと変わらず、考えさせられる言葉が多く、娘ももちろんたのしく聞いていましたが、私の方が引き込まれた感じがしました。

本のタイトルにもなっている「アカネちゃんのなみだの海」では、核実験によって地球がやけどをしていることが描かれていました。地球さんのやけどを治すには、やけどを心配してくれた涙で洗うのが一番効くから、涙を流してくれてありがとうとくじらに言われますが、地球のためではなく、泣いたのは生きてアイスキャンディーがもっと食べたかったから泣いたのに…と複雑な気持ちになるアカネちゃん。
そういえば、うちのお兄ちゃんもゴミのポイ捨ては海が汚れて自分の好きな魚が食べられなくなったら困ると言っていたの似ているなと思いました。
環境保護は何のためか。巡りめぐって自分に被害が及ばないようにするためなのか、そうではなく、地球を心配して涙を流せる心を持つにはどうしたらいいのか。生きていて、どこかで、自分だけでは生きていていけないんだな、自分だけの幸せを求めていても幸せになれないんだな、と気がついたところから、少しだけ優しくなれたり、少しだけ周りを大切に考えれるようになったと思います。私はまだまだ地球を心配して涙をながしたりはできませんが、周りに優しくぐらいなら出来るので、そこから頑張っていきたいです。

「マコトくんのとうこうきょひ」では、デブという言葉に傷つき、学校をお休みしたマコト君がアカネちゃんやお父さんとの会話を通して、葛藤し、一日中働くよりは、学校のほうがいいかなと再び登校するお話で、問題がスッキリ解決したわけではなく、モヤモヤしたものを抱えながらも、それでも前に進もうとしているマコトくんが成長しているように見えます。さらに、デブと言われて嫌だったマコト君もアカネちゃんに、実は自分では全く気がつかないうちに、嫌な言葉をかけていたことに気がつきます。

「ほんとうのこといわれても、かなしいんだからね。」
「でもあたし、つよくなったんだ。ほんとうのことを言われても、おこんないことにしたの。」

アカネちゃんの悲しい気持ちと、強くなろうと頑張ろうとしている気持ちが切なくなりました。

インターネット社会になり、最近のニュースを見ると、誰かの言葉で傷ついたり、傷つけてしまうのは、子どもだけでなく、大人になっても全然変わらないのだなと思います。大人になって面と向かって傷つけることを言うことは少なくなるのかも知れませんが、影で言われたり、見えない誰かに言われると悲しい気持ちになるので、悪口を吐き出さなくても良いような自分になりたです。